今年も、コロナの為に京都祇園祭の巡行は中止となりました。

昨年と同じく、八坂神社の神事だけは何とか行われますが、祇園祭の町衆は動きました。

33基の山鉾の内、18基は「とにかく建てよう」と決めて、いよいよ取りかかっています。

鉾建て、山建ての作業確認も有りますが「巡行は出来なくても鉾は建てよう」と決めて、多くの費用と手間が掛かりますが

とにかく始まりました。

がんばっています、函谷鉾。

 

これは「長刀鉾」

 

放下鉾の真木。これからこれをまっすぐに建てます。

 

放下鉾の骨組み。この縄がらみが綺麗なのですが、難しいのです。

月鉾は、真木の準備が出来上がり、そろそろ建てそうです。

例年なら、十三日、十四日、十五日、十六日は、この山鉾の周りには幾重にも人垣ができます。

今年は「鉾は建てますが、皆さん見に来ないでね」

オリンピックの聖火リレーと同じく、複雑な心境です。

我が八幡山は、例年のとうり、十七日に前祭(さきまつり)が終わってから十八日から建て始めます。

十七日の夜に、八坂神社の御神輿が京都市中にお出ましになるので、前祭の山鉾が昼の間に邪悪を全て取り除きます。

それから一週間は御旅所に鎮座され、二十四日にお還りになる前に、後祭(あとまつり)の山鉾が市中を浄める為に巡行をします。

ですから前祭と後祭の巡行が無いと、御神輿は市中にお出ましになりません。

八坂神社の御神輿三基(東御座、西御座、中御座)は、既に舞殿に鎮座されています。

その動画は「こちら」でどうぞ。

来年は大丈夫です、京都祇園祭は、全て例年通りの神事を行います。

山鉾の保存維持の為、公開も巡行も無しで、とにかく建てようとの町内が有りますから、連合会としては「任せる」となりました。

その結果、今年は18基が建てる事になりました。

費用や人手、感染対策などで都合が付かずに断念されるお山も有るそうです。

来年こそ、33基の全てが揃って宵山と巡行が出来ますように。(萬)