八幡山の御神体は、八幡市の石清水八幡宮を分詞して居ります。

その石清水さんをお山に勧請して、祇園祭の巡行を行っているのです。

そこで、年に一度は石清水さんから神官を招いて「放生会」を営みます。

今年も盛夏真っ盛りの8月10日に、朝から神前飾りをして、町内の人が揃って神官を待ちました。

 

  「放生会」とは、仏教の根本思想である「不殺生」、すなわち生命の尊重・慈悲の精神から、魚・鳥獣などの生き物を放流する行事のこと。

人間はこの世の生き物のお陰で自身が生きながらえている、そのことに感謝し生き物の霊を弔うのがこの行事の大きな目的です。

歴史的には677年(天武天皇5年)に詔が下され諸国で行われたのが初見で、寺社としては720年に大分県の宇佐神宮ではじまった宇佐八幡宮放生会が嚆矢とされ、現在はその宇佐神宮をはじめとする全国の

八幡宮社で行われるほか、収穫祭の意味も込めて春や秋に全国の寺院でも開催されています。

 

開式3分前。

 

 

神官の祝詞と玉串奉奠に続き、町内代表も玉串を捧げて、無事に神事終了。

 

 

お下がりの、昆布とスルメをつまんで、御神酒を頂きます。

先ずは、今年の主行司さんから。これで、殆どの神事を終えるので、安心してついつい笑顔がこぼれます。

ご苦労様でした。

 

八幡山の理事長も、御神酒を。

今年のお役を終えた行事さん達は、あとは事務的な作業を残すだけで、無事にお役御免です。

12月13日の「事始め」から、来年の行司さんに引き継がれます。(萬)