南観音山(後祭:あとまつり)

南観音山(後祭:あとまつり)

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「下り観音山」ともいわれている。華厳経の説話で、善財童子が順に教えられ南へ南へ53人の聖者を訪ねて菩薩道修業をした話は、東海道五十三次や指南の語源となるが、28番目の観音は美しい南海のほとりに住み、あらゆる苦悩から人々を救うことを教えたという。本尊の楊柳観音像は、悠然と瞑想する鎌倉時代の座像であるが、天明の大火で頭胸部だけが残り、他は童子像とともに江戸時代の木彫彩色像。諸病を防ぐといわれて巡行には柳の大枝を差し、山の四隅には菊竹梅蘭の木彫薬玉をつける。天水引は塩川文麟下絵の「四神の図」で、近年復元新調された。下水引は、加山又造の原画による飛天奏楽。見送は中国明代の雲中青海波文様の綴錦であったが、昭和63年に加山又造の「龍王渡海図」を新調し使用している。平成22年には江戸時代より使用のインド絨毯後懸にかえて、イラン・ミリー工房製の「中東連花水辺に魚文様」の絨毯を購入した。そのほか17世紀製作の逸品で異无須織といわれる華麗なペルシャ金銀絹絨毯の旧前懸や年紀のあるもので日本最古(1684)のインド更紗旧打敷などを保存する。

  • 明日より宵山 後祭(あとまつり)の南観音山 2016年 はちまんさんのかわら版

    曳き初めが終わり埒(らち)が組まれました。明日から3日間の宵山を経て後祭の山鉾巡行となります。

    南観音山の特徴は後ろとなる南側に音頭取りが一人しか立たないことです。

    7月20日の曳き初めで南観音山~四条通まで下がる時と八幡山から南観音山まで下がる時、7月24日の山鉾巡行の朝の出発時に錦通まで下がる時しか見ることができません。

    山鉾巡行時には見送りで隠れます。

  • 祇園祭の二階囃子

    2006年も7月になりました。いよいよ祇園祭のシーズンです。

    南観音山の二階囃子

    鉾町ではこれから鉾建てまでの1週間ほどお囃子の練習が毎晩行われます。写真は2つとなりの南観音山のお囃子の練習風景です。7月の練習では軒に提燈が吊るされ祇園祭の到来を告げています。鉾のお囃子が流れるといよいよ厚い夏が到来という感じがしてきます。

    ※南観音山をはじめ、北観音山、岩戸山は鉾の形をした山なので鉾町と書くとちょっと間違いですが。

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