八幡山の正面の上部に漆塗りの欄縁の黒に、ひときわ映えて取り付けられるのが、鶴の形の金物です。

昨年秋の展示後の点検で、この鶴金具(正面・二羽)の足が一本欠損していることが判明しました。

今年の7/24後祭巡行には、修理(復元)が間に合わず、欠損したままで巡行致しました。皆さんお解りになりましたか?・・お山の欄縁に取付けていると解りませんが、近くで見ると・・鶴の足が一本足りません。(二羽ですから、足は四本ですね。)

金具を裏返して見ると・・欠損している事が解りますね。

この鶴金具は天保七年作と刻印されており、金具飾りとして立派で、繊細な彫金が施されています。

いつ頃に足が無くなったのかと、いろいろ保存会役員に聞いたり、資料(写真など)調査をして見ると、今から約30数年前から欠損している事が解りました。永く片足のない鶴でした。後祭巡行が終わり、鶴金具の足の成分分析をして、足を復元修理をする事になりました。来年には、足の揃った正面の鶴金具をご覧頂けます。